あるセラピストさんから、こんなご相談をいただきました。
都内のメンズエステで働いています。
先日、誕生日に常連のお客様から自作のラブソング(!)をプレゼントされました。
「ゆめちゃんのことを想って歌詞を書いたんだ」
とドヤ顔でずっと熱唱していて、正直、施術がやりづらかったです。
モルワイデさんは現役時代に差し入れをもらって困ったことはありますか。
また、もらって困るようなプレゼントをやんわり断るいい方法ってないですか?
ゆめさん(新宿メンズエステ「A」勤務)
自作のラブソングですか。それはイタいですね。
お客様と二人きりの個室で単独ライブを聴かされるって……地獄の時間(苦笑)。
私は自宅で犬を飼っていたんですが、それをアピールしたら等身大かと思うほど大きな秋田犬のぬいぐるみをプレゼントされたことがあります。
個室に置くわけにはいかないので仕方なく持ち帰りましたが、タクシーに乗るときジャマでしたね。
食べ物でも痛い目に遭った経験があります。
コンビニで買ってきたようなケーキを差し入れしてくれたんですが、ダイエット中だったからすぐに食べるわけにもいかず。
バッグに入れておいたら、溶けたクリームが箱から染み出して私物がベタベタに……。
あのときはさすがに泣きそうでした。バッグに入れてしまった私もバカだったんですけど。
そんなわけで、今回は――
頂きものでは数々の失敗をしてきた私が、お客様からの差し入れへの対処方法を自分の経験も踏まえてアドバイスいたします。
差し入れはありがたく受け取るのが基本
のっけからちょっとネガティブな話を書きましたが、現役時代の私はお客様から差し入れをいただくのは悪い気がしませんでした。
むしろ、嬉しかったです。
お店側が「プレゼントはお断りするように」と厳しくルールを設けているならともかく、そうでないなら私はお客様からの差し入れは気持ちよく受け取るが基本だと思います。
だって、その方がお客様にも喜んでいただけますよね。
ただし、あまりにも高価すぎるブランド品なんかは、下心がミエミエなので、安易に受け取らない方がベターです。
実際、高価なプレゼントを受け取ったばかりに、お客様がストーカー化して付きまとわれたり、しつこく過剰要求をされたりといった面倒なトラブルもあるとか。
「これはもらったらマズいかも」と思ったときは
と遠慮しておいた方が無難です。
もらった差し入れ、セラピストはどう「処理」してる?
では、メンズエステで働くセラピストさんはお客様からいただいた差し入れの「後始末」をどうしているのでしょうか。
知り合いのセラピストさんにアンケートをとってみました。
スタッフにおすそわけ
スイーツやなまものって、いただいても困るときってあるじゃないですか。
ダイエット中なのに糖分たっぷりの甘いチョコレートケーキとか。
そういうときは無理して食べずに、お店のスタッフにおすそわけしています。
スタッフに恩を売れるし、いらない差し入れを処分できるから一石二鳥ですよ。
思いきって断捨離する
残り物を他の人にあげるのは気が引けるときは、さっぱり処分しています。
ちょっとしたアクセサリー類なら、溜まったらまとめて買取店で換金するのもありですね。
セラピストは美意識も売りのひとつ。
自分の趣味に合わないものは無理に身につける必要なしと割り切るのも大事です!
なるほど。参考になりますね。
ただし断捨離する場合、捨てたり売ったりする前に、ちゃんと写真を撮っておくことを忘れずに。
せっかくいただいたものなので、せめてSNSに写真をアップして「こんなものをいただきました。ありがとうございます」とお礼しておくといいですよ。
そうすれば、リピーターにつながる可能性大です!
差し入れをさり気なく断るにはSNSが有効
お客様からの差し入れはありがたくいただくのが基本と書きましたが、どうせ捨てるものなら「最初から受け取らない」のもありでしょう。
かと言って、個室でお客様と二人きりのときに面と向かって「いらない」とは言いにくいという気持ちもよくわかります。
では、どうすればいいのかと言うと……
SNSで差し入れは必要ないとアピール
まず、普段からSNSなどで「差し入れはいりません」とアピールしておくのが一番です。
例えば、セラピストさんなら大抵はTwitterのアカウントを持っていると思います。
そこで
お会いできるだけで嬉しいから、差し入れは無理して持ってこなくて大丈夫ですよ♪
なんてつぶやいておくと効果的です。
また、応用編として、SNSをうまく使うことで
「自分が欲しいもの」を差し入れしてもらえるようにお客様をマインドコントロール(?)することもできます。
さりげなく、SNSやブログで
こんな差し入れをいただいてハッピーな気分になりました♪
みたいな書き込みをしておくと効果大。
SNSをよく見てくれているお客さんなら
「こういう物をもらったら嬉しいんだな、真似してみよ」
と思ってくれるはず。差しいれのマッチング率がグンとアップしますよ。
自分の好きなものをほのめかす
太客やリピーターには、自分の好きなものを接客中にほのめかしておくのも有効です。
あくまでも「ほのめかす」ことが大事。あまり露骨にアピールしたり、おねだりしたりはしないように。
などと伝えておけば、もしかしたらお客様が差し入れしてくれるかもしれません。
まとめ
以上、今回はメンズエステにおける差し入れ事情についてお伝えしました。
セラピストさんは、差し入れについていろんな考えを持っているのがおわかりいただけたと思います。
さきほどのアンケートではあえて取り上げませんでしたが、セラピストさんの意見の中にはこんなものもありました。
オプション料や指名料は数千円程度。同じ値段を差し入れに費やすなら、指名してくれた方が自分の稼ぎに直結するというのです。
……もしかしたら、これが大半のセラピストさんの本音なのかもしれませんね。
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