メンズエステでよく耳にする言葉に「事故」というものがあります。
事故には「物事の正常な進行を妨げる不慮の事態」という意味があります。
では、メンズエステにおける不慮の事態とは一体何でしょう。メンズエステでは、具体的にどんな事故が起こり得るのでしょうか?
今回はメンズエステの事故について、対策法も交えて考えてみます。
メンズエステにおける事故の意味
結論から言うと、メンズエステにおける「事故」とは、リラクゼーション施術中に予期せぬエッチなハプニングが起きることを意味します。
事故=ハプニングなのは当然ですが、ここではあくまでも【エッチな】ハプニングということがポイントです。
メンズエステでは全身を揉みほぐすので、セラピストはどうしても密着したり、動作がダイナミックになったりすることになります。また、ときには施術中にアクロバティックなポーズになることもあります。
そんなとき、故意ではなくても、セラピストの指先やおっぱいが男性客の股間などについ当たってしまうのはよくあること。こうしたセクシーなハプニングを、メンエスでは事故と呼んでいるのです。
メンズエステでは性的サービスが禁じられているため、この事故を期待している男性客も少なくありません。男性目線でエッチなハプニングを待つことは「事故待ち」と呼ばれ、メンズエステの楽しみともされています。
メンズエステで起こり得る事故の具体例
メンエスで起こりがちな事故にはどんな事例があるのでしょうか?
具体的なケースをご紹介していきます。
メンズエステの事故例①:セラピストの指が股間に当たる
メンズエステではうつ伏せ~仰向けの流れで全身を揉みほぐしていきますが、特に念入りに施術するのが「鼠径部(そけいぶ)」と呼ばれる部位。メンエスの施術はこの鼠径部へのトリートメントが大部分を占めます。
鼠径部とは、大腿部の付け根にある溝の内側部分を指します(下図を参照)。股間付近にあるため、リラクゼーション施術中に女性セラピストの手が勢い余って男性の股間に当たってしまうことはよくあります。
しかし、事故を期待して「鼠径部マッサージだけずっとしてほしい」と要求するのは原則NG。なぜなら風営法2条第6項2号で禁じられている性的サービス「個室において異性の客の性的好奇心に応じてその客に接触する役務」にあたる可能性もあるからです。
もちろん、自分からセラピストの手を取って股間を触られるなんてもってのほか。グレーどころか即アウトです(そもそも、事故じゃない!)。
メンズエステの事故例②:セラピストの指が乳首に当たる
セラピストの指が乳首に触れるのも、立派な事故です。
デコルテから胸元にかけてのマッサージでは、セラピストの指が乳首に触れるハプニングはよくありがちなことです。
乳首は男性にとっても性感帯の一部とされています。
特に、乳首が敏感な男性には第二の性器と感じられるのではないでしょうか(なかには、乳首に触れられると擦れて痛いだけという男性もいますが)。
もっとも、上述した鼠径部と同じ理由で男性客が自ら「乳首をもっと触って!」などとリクエストするのはグレーな行為なので要注意。
マッサージにおいて「ここを重点的に――」と凝った部位を指し示すのは構わないのですが、鼠径部や乳首などのデリケートな部位への過剰な要求は断るお店も多いようです。
メンズエステの事故例③:セラピストのバストが触れる
リラクゼーション施術中に、セラピストのおっぱいが男性客の顔面に接触するのもメンズエステでは事故とみなされます。
これは、仰向け施術でデコルテ~腹部をマッサージする際によく起こりがち。特に、セラピストのバストが大きい場合は発生率が高くなります。
メンズエステでは、この事故を「おっぱいスタンプ」と呼んでいます。オプションとして故意に取り入れるお店もありますが、最近ではメンズエステの摘発が相次いだため、禁じ手とされるケースも多いようです。
ちなみにメンズエステでは、マーメイドやスパイダーといったアクロバティックな施術でも、セラピストの胸が男性客の手などに当たってしまうハプニングはよくあります。
メンズエステの事故例④:紙パンツから性器がはみ出す
メンズエステでは施術時に男性客が紙パンツ一枚の恰好になります。
この紙パンツは、セラピストが施術しやすいように布面積が狭いTバック型などが主流となっています。そのため、施術中にずれてペニスがはみ出してしまうアクシデントがよく起こりがち。
わざとではないにしても、こうした「ポロリ」ハプニングはお互いに気まずいものです。
もしもポロリしてしまった場合、セラピストが「申し訳ありませんが、男性器をしまっていただけませんか?」などと声をかけ、男性客が自ら直すのが原則です。
メンズエステの事故例⑤:我慢できずに射精してしまう
メンズエステでは、気持ち良さの余りに勃起してしまう男性も少なくありません。
勃起すること自体は、生理現象なので仕方ないことです。実際、メンズエステという仕事の性質上、勃起ぐらいは大目にみてくれる寛容なセラピストは多いです。
しかし、中には興奮しすぎて射精してしまう男性もいます。これは業界では「誤爆」と呼ばれ、メンズエステにおいて最も重大な事故とされます。セラピストによってはあからさまに誤爆を嫌がる人もいるほどです。
もっとも、(故意ではなく)あくまでもハプニングによる射精であればとがめられることは少ないでしょう。誤爆の対応はお店によって異なります。厳格なメンズエステでは出禁になってしまう可能性もあるので要注意です。
万が一、誤爆してしまった場合も男性客が自ら処理をするのが鉄則。セラピストの誘導で速やかにシャワーに移動し、洗い流すことになります。
こちらの記事もチェック
メンズエステで事故が起きたときの対処・心構え
メンズエステの施術中に事故が起きたときは、とにかく慌てないことが一番です。
メンズエステでは、サービスの性質上、事故=ちょっとエッチなハプニングが起きるのは折り込み済みで施術を行っています。
メンズエステに慣れていないと事故が起きると焦るかもしれませんが、対処法さえ間違えなければ何も問題はありません。
特に、性器のポロリや誤爆といった事故では男性客が自ら後始末をする必要があります。セラピストは親切心でよかれと思っても、男性器に直接触れることはできません。
まとめ
今回はメンズエステにおける事故について、具体例や対処法を説明しました。
誤解を怖れずに言えば、施術中の事故はメンズエステの醍醐味です。実際、多くのお店は事故を織り込み済みでサービスを提供しています。
反面、そこがメンズエステが「グレー」と言われる由縁でもあります。
メンズエステには、わざと事故を装い性的サービスを促す悪質店もあります。また、事故を誘発するような行為や言動を許容しているお店も存在します。
最近のメンズエステ業界では、そうした違法店が摘発されるケースが増えています。
もちろん、業界が健全化するのはいいことです。しかし、それによって締め付けが厳しくなり、メンズエステ本来のハプニング的な楽しみがなくなったら元も子もないでしょう。
事故が「過失」ではなく故意にならないように、くれぐれも気を付けたいものですね。
メンズエステの「事故」とは? いざという時の為に事例や対処法を知っておこう。