「さっき、地雷客に当たっちゃった。もう最悪」
メンズエステでセラピストからそんな風に言われてしまうお客様がいます。
地雷客とは、文字通り、セラピストが思わず「地雷を踏んだ」と絶望的になるほどの迷惑客のこと。
別名では「クソ客」や「痛客(いたきゃく)」とも称されますね。
この地雷客、経験豊富なベテランセラピストでも手を焼くほどの困りもの。
ましてや、メンズエステのお仕事を始めたばかりの新人にとっては未知の存在です。
果たして、どんな人が「地雷客」と呼ばれてしまうのでしょうか?
今回のコラムでは、地雷客について、タイプ別に特徴や対策をご紹介していきます。
地雷客になる人のタイプと対策方法
セラピストから地雷客やクソ客・痛客認定される確率が高いのは、下記のようなタイプの男性です。
清潔感がない(=不潔)
身だしなみに無頓着で不潔な男性は、メンズエステで地雷客に認定されてしまう可能性大と言っていいでしょう。
例えば「フケがひどい」「体臭や口臭が強烈」といった男性は、セラピストに嫌われる対象となってしまいがち。
中でも、ヘビースモーカーで口臭ケアをしていないケースなどは最悪です。
キスなどの性的サービスがないメンズエステでも、口臭ケアは大事ですよ。
なぜなら、施術中はセラピストと男性客との距離がとても近いので、口臭や体臭って結構気になるんです。
いくら性的サービスがないと言っても、全身をマッサージするのに相手が不潔だったら苦痛ですよね。
だから、メンズエステでも事前の歯磨きやうがいは必須。できれば、日頃からスキンケアをして清潔感を保っておきたいところです。
脂性の男性なら洗顔をしっかりして化粧水でケアしておくとか、脇の下スプレーで臭い対策をしておくなどエチケットは忘れずにしておきましょう。
不潔な地雷客の対処法
メンズエステでは、施術前のシャワーが義務付けられています。
不潔な地雷客であっても、シャワーをしっかり浴びてもらうことである程度は対応できるでしょう。
うがいなどは「一緒にクチュクチュしましょ」とか言って二人でやれば、コミュニケーションにもなって一石二鳥です。
過剰要求をする人
メンズエステで性的なサービスを要求するのは、ルール違反。
このような人は、速攻で地雷客認定されてしまいます。
メンズエステは風俗ではないので、抜き=射精サービスはありません。
ですが、完全個室で施術を行うため、セラピストと二人きりなのをいいことに過剰要求をしてくる地雷客もたまにいます。
メンズエステでは股間周辺(鼠径部)もマッサージしてもらえるので、勃起する男性は少なくありません。そこで興奮を抑えきれず「抜いてほしい」と暴走してしまうわけですね。
また、ひどいケースになると盗撮する地雷客もいるとか。
もちろん、盗撮は完全に犯罪。最悪の場合、警察のお世話になってしまうこともあり得ます。
悪いことは言わないので、こうした迷惑行為はくれぐれもやめておいた方が身のためです、
過剰強要する地雷客の対処法
このタイプの地雷客がよく使う決まり文句に、こんなものがあります。
「他のセラピストは内緒でやらせてくれてるから」
――もちろん、こんなのは嘘に決まってます。
あの手この手でセラピストを誘おうとするのが地雷客のやり方。
あまりにもしつこい場合は、お店のスタッフがトラブル解決に乗り出すことになります。
【動画】セラピは避けられない!?クソ客様について その種類と特徴
メンズエステのセラピストをしているもこがメンエスのクソ客様について語っています。
「インターホンで..」「シャワー10秒男..」などなど、さまざまなクソ客体験エピソード満載。メンズエステの実態がよく分かる人気動画です。
プライベートをしつこく聞いてくる
セラピストのプライベートをしつこく聞いてくるお客も危険。
雑談の中で軽く触れるだけならまだしも、施術中や終わったあとも
――などと、プライベートで答えられない質問を次々としてくる男性は地雷客認定されてしまいます。
セラピストに対して私的な質問を控えるのは暗黙のルール……ですが、仲良くなりたいがためにねちねちと聞いてくる地雷客は少なからずいます。
セラピストと男性客が仲良くなるのはかまいませんが、常に距離感を保っておくことは大切。
あまりエスカレートすると、ストーカー被害も発展してしまいかねないので要注意です。
プライベートをしつこく聞いてくる地雷客の対処法
セラピストは答えにくい質問を受け流して、逆にお客に質問を投げかけるなど話の流れを変えるスキルも必要です。
プライベートなる質問に正直に答えてしまうと、SNSや掲示板などで拡散される危険もあるので、ある程度あしらうのが一番の対処法でしょう。
ドケチな人
あまりにケチすぎるお客は、セラピストだけではなくお店からも「地雷客認定」されてしまうことがあります。
例えば、クーポンや割引イベントなど多用しておきながら、まだ値切ってくるとかね。
こうしたドケチなお客は、マッサージが終わっても居座る人が多いのも特徴です。これも嫌われてしまう理由の一つでしょう。
せっかくお金を支払ったのだから1秒でも長くセラピストと一緒にいたい気持ちもわかりますが、セラピストにも都合がありますからね。
次の予約が入っていたり、休憩タイムが必要だったり……それを理解してないドケチな人は「クソ客」呼ばわりされてしまいます。
ドケチな地雷客の対処法
こういうケチなお客に限って、性的サービスを強要してくる確率も高いものです。
しかも、コース時間をオーバーしても居座り続けるなんて迷惑行為でしかありません。
これはもう、お店のスタッフが対応することになるでしょう。
その他の迷惑行為
上記以外にも、セラピストが嫌がる行為をしてくる地雷客も存在します。
具体的なものとして、こんな迷惑行為が挙げられます。
・セラピストに暴力を振るったり、暴言を吐いたりする
・施術中などにセラピストを隠し撮りする
・予約のドタキャンや遅刻などを繰り返す
これらの迷惑行為は、お店にとって営業妨害。最悪の場合、お店を出入り禁止(出禁)にされることもあり得ます。
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メンズエステのセラピストさんにとって良客とは?
これまで、メンズエステで地雷客と呼ばれてしまうお客の特徴を挙げてきました。
では、反対にセラピストさんから良客(良いお客さん)とはどんなタイプでしょうか?
これはもう、答えは簡単です。上記とは真逆なタイプ。
すなわち――、
・ルールをしっかり守る
・施術中はマグロに徹する
こんなタイプのお客になります。それぞれについて、詳しく説明します。
清潔で衛生的
さきほど、不潔な地雷客は嫌われるというお話をしました。
それとは逆に、体臭や口臭ケアをしっかりとしている男性は良客と呼ばれます。
メンズエステでマッサージをしてくれるのは、女性(しかも美意識が高い女の人がほとんど)だということを忘れてはいけません。
お気に入りのセラピストと会う前には、最低限、ヒゲぐらいはきちんと剃って、マウスウォッシュや歯磨きなどの口臭ケアもしておきましょう。
もちろん、施術の前にニンニク入りの料理は口にしないなど食事にも注意するのは当たり前のことですね。
あと、意外と忘れがちですが、気を付けておきたいのが脱毛です。
なぜなら、メンズエステではマーメイドやスパイダーのように肌と肌(太ももや胸)を密着させるような大技もあります。
このとき、体毛が生い茂っていてザラザラしている男性よりも、肌がつるつる・すべすべの男性の方が好感度は当然アップします。
ちょっとした毛の処理だけで良客になれるなら、やっておいた方が断然お得。
ただし、剃った直後だと生えたばかりの毛が逆にチクチクしてしまうことも。気を付けてくださいね。
ルールをしっかり守る
ルールを守るとは、具体的には――
・セラピストに暴言を吐かない、暴力を振るわない
・コース時間を守る(むやみに長居しようとしない)
といったことになります。
メンズエステはお店なので、当然のことながら時間やルールがあります。
それらをしっかりと礼儀正しく守る――これだけでもセラピストから良客扱いされることでしょう。
施術中はマグロに徹する
セラピストにとって一番の良客は、お店のメニュー以外には何も求めてこない人です。
メンズエステの地雷客の中には、オプション料金を支払っていないのに「サービスしろ」と無理難題を言う人もいます。
中には、あわよくば抜いてもらえるかも……とヘンな期待をしている人も(AVの観すぎですね)。
そうではなく、施術中はマグロに徹する。その代わり、セラピストとの会話を楽しむ。
そんなスマートな遊び方ができると、セラピストからの好感度が爆上がりですよ。
まとめ
今回はメンズエステにおける地雷客・クソ客・痛客の特徴などについてご紹介しました。
……クソ客とかって、本来ならあまり使いたくない汚い言葉ですよね。
SNSなどでこういうワードが飛び交っていますが、目にするたびになんだかなーって同情しちゃいます(私もセラピスト経験があるので)。
私は現役時代、ツイッターで「今日はこんな素敵なお客様に出会えて嬉しかった」みたいなメッセージを積極的に発信していました。その結果、地雷客が減って良客がいっぱい来店してくれたことがあります。
たぶん、お客様だって悪口を書かれるよりも褒めてもらいたいんですよ。
だから私は、SNSでお客様を「クソ客」と愚痴るより、ポジティブなことを書いた方がいいと思います。そうすれば自然に良客が集まってくるんじゃないかな。
以前、常連のお客様から聞いて印象に残った言葉があります。
「メンズエステは抜きがないから楽しいんだよ。射精したら興奮が一気にさめちゃうもん」
メンズエステを利用するのが、こんな節度を持った男性なら地雷客は減るんですけどねー。
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