メンズエステのお仕事で大切な要素のひとつに「清潔感」がありますよね。
メンズエステでは、タオルやおしぼり、時にはマットなど、清潔な備品が欠かせません。
しかし、備品を常に清潔に保つための洗濯業務は、セラピストさんにとって大きな負担となることも。
今回は、メンズエステにおけるお洗濯の現状を、元セラピストのモルワイデが実例を交えながら解説します。
メンズエステにおける洗濯の流れ
メンズエステでの洗濯業務は、一般的にはセラピストが担当することが多いです。
一般的な流れは以下の通り。
- お客様が帰った後、使用したタオル類を回収
- 店内の洗濯機で洗濯
- ベランダや浴室乾燥機で乾燥
- タオルを丁寧に畳む
- 元の場所に戻す
一連のこうした作業は意外と時間がかかりますし、毎日こなすのは面倒なもの。
特に、立て続けに予約が入っているときは休憩時間が取れなくなることも。

メンズエステの洗い物を効率よくこなすには
メンズエステで働くセラピストは(言うまでもないことですが)お客様を癒してさしあげるのがお仕事です。

そうならないためにも、忙しい毎日の中で洗濯をスムーズにこなす工夫として、下記のポイントを押さえておきましょう。
汚れの種類で仕分けする
汗や皮脂、使用するクリームの残留物など、汚れの特徴で分けると洗剤選びがスムーズになります。
予洗いをしておく
汚れがひどい部分は、軽くすすいでから洗濯機に入れると効率よく汚れを落とせます。
施術の内容ごとにタオルを使い分けることで、洗濯頻度を減らしコストを抑えられます。
さらに、接客1回ごとにタオルを取り替えることで、清潔感を維持し、顧客満足度を高めることができますよ。
タオルの品質を保つ洗濯のコツ
メンズエステの洗い物の中でも量が一番多くて、やっかいなのが「タオル」ですよね。

洗剤はジェルボールが効率的
ジェルボール洗剤は、洗剤の計量が不要。そのため、時間と水を大幅に節約できてとても便利です。
また、すすぎも1回で済むから、タオルの品質を保ちながら洗濯業務を効率的にこなせます。ただし、ジェルボール1個では足りないこともあります。用法・用量をよく読んで適切に使ってくださいね。
セラピストさんの声
正直、ジェルボールの洗剤は1個だと足りないなと思うことはよくありました。できれば2個がベター。あるいは洗濯時間をできるだけ長く設定するのがいいと思います。
私の場合、それでも汚れが落ちないときは酸素系漂白剤を使っていました。100均の粉末の漂白剤を洗濯数回に1回使うぐらいでオッケーですよ。
低温で洗濯する
オイル汚れを落とすには、高温のお湯がいいなんて思っていませんか?
実は、正解はその逆。低温の方が汚れは落ちやすいです。
タオルは低温洗濯を心がけると繊維が傷みにくく、長持ちします。汚れもしっかり落とせて、作業効率をアップできますよ。
セスキ炭酸ソーダを活用
アロマオイルの汚れを素早く、しっかり落とすにはセスキ炭酸ソーダがおすすめ。
ぬるま湯にセスキ炭酸ソーダを溶かし、2~3時間タオルを漬け置きしてから洗濯機で洗えばオイルがしっかりと落ちます。

乾燥機はタオルの発火に注意
マッサージオイルが染み込んだタオルは、乾燥機に入れると発火する危険性あり。できれば、自然乾燥が望ましいでしょう。
「そんな時間はないよ!」という声が聞こえてきそうですね(笑)。
その場合、乾燥機に入れる前にたっぷりの水でよく水洗いします。

柔軟剤の使用は控えめにし、タオルの吸水性を保っておくのもポイントです。そうすることで、タオルの自然発火のリスクをさらに軽減できますよ。
また、乾燥不足は雑菌の繁殖原因のもとになります。外干しか室内の除湿機を活用して、しっかりと乾かすよう心がけましょう。
セラピストさんの声
洗濯の前にしっかりとオイルを落としておけばよかったと悔やんでいます。
セラピストさんにおすすめの洗濯アイテム
私、モルワイデが現役セラピスト時代に使っていたおすすめ洗濯アイテムをいくつかご紹介します。
消臭スプレー
洗濯後に軽くスプレーすることで、余分な臭いを瞬時にリフレッシュできます。
洗濯ネット
細かい装飾や、シワになりやすい生地には専用のネットで守ると、ダメージを防げます。
乾燥シート
衣服がフレッシュな香りを保てるだけでなく、柔軟剤の効果をプラスできます。

「洗濯なし」で働けるメンズエステもあり
冒頭で「メンズエステでの洗濯業務は、一般的にはセラピストが担当することが多い」と書きましたが、そうではないケースもあります。
メンズエステにおける洗濯業務は、主に下記の4つのケースに分けられます。

ケース1:セラピストさんが全工程を担当
お客さんが退出した後、店内の洗濯機を使用して自ら洗い、乾燥、畳んで収納します。
場合によってはマットの清掃も含まれるため、連続シフトで業務に追われて、帰宅が遅くなることもあります。

ケース2:洗濯機への投入までセラピストが担当
タオルや備品を洗濯機に投入するまでをセラピストさんが担当し、洗濯開始後の乾燥や収納はスタッフが行うケース。
一部のお店では、こうした分担方式を採用しています。
この場合、洗濯を回して帰宅する際は必ず店舗スタッフに声をかけることが重要。
そうしておけば、次のセラピストの施術に必要なタオル類が不足するリスクを防げます。

ケース3:洗濯業務を店長やスタッフに一任
セラピストさんは、使用済み備品をランドリーバケットにまとめるだけ。あとの作業は店長や専任スタッフが行います。
接客に集中できますし、初心者でも安心して働けるメリットがあります。

ケース4:洗濯業務をリネン業者にアウトソース
最近、セラピストの負担軽減と業務効率化のため、洗濯業務をリネン業者やタオルレンタルサービスなどの外部委託するメンズエステが増えています。
使用済みのタオルやおしぼりは、専門のリネンサプライ業者に一括して回収・洗濯・乾燥・収納してもらう方式です。
こうしたお店ではセラピストは備品整理だけでいいので、業務の負担が軽くなります。その分、本来の業務に専念できるため、顧客満足度の向上につながるという声は多いです。

まとめ
メンズエステの印象は、ルームの清潔感で決まると言って過言ではありません。
それだけに、タオルなどをこまめに洗って衛生面に気を配ることがとても大事。
今回ご紹介した洗濯のポイントやおすすめのアイテムは、忙しいスケジュールの中でも無理なく実践できるものばかりなので、ぜひ試してみてくださいね。
最近は洗濯業務を外部委託するお店も増えています。
メンズエステ求人を探す際は、「洗濯なし」「雑務なし」といったキーワードに注目し、自分のライフスタイルに合ったお店を選ぶのも選択肢のひとつですね。
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