皆さんは夜職(よるしょく)と聞いてどんな職業を思い浮かべるでしょうか?
セラピストさんの中には
……と、気になっている方も多いのではないかと思います。
もったいぶらずに結論を言うと……
メンズエステは、夜職(水商売)に含まれます!
一体どういうことなのか、これから詳しくご説明していきます。
メンズエステがキャバクラと異なる理由や水商売より稼げる理由も説明していくので、ぜひ最後までお付き合いください。
ちなみに、当コラムの読者様は「メンズエステは風俗ではない」のは常識(!)だと思いますが、もしもご存じでなかったら下記の記事でさくっと復習しておいてくださいね。
こちらの記事もチェック
夜職・水商売ってどんなお仕事?
夜職とは、キャバクラやホストクラブ、スナック、ラウンジ、バー、パブ、ガールズバー、コンカフェなど、主に夜間にお仕事をする接客業を意味します。
そもそも夜職という言葉は比較的新しくできた俗語。特に決まった定義はないのですが、ざっくりと「風俗営業全般」と考えていいと思います。
夜職といった場合、風俗営業の中でも上記のような飲食業をイメージするのが一般的でしょう。しかし、はっきりとした定義があるわけではないため、いわゆる性風俗(性風俗関連特殊営業)も含むとされることも多いようです。
一方、夜職とほぼ同じ意味の言葉として「水商売」があります。こちらは夜職とは違い、古くから使われている用語です。
ところで、水商売にはなぜ「水」という字がついているのか、ちょっと不思議ですよね。
水商売の語源にはいろいろな説があるようです。
もともと、水商売とは流動的な要素が多かったり、実体のないものを売る商売全般を指す俗称だったとされています。
例えば、お客様のひいきに依存していて収入が不確定なお仕事や、水のように元手がかからないものを売るお仕事。キャバ嬢やホステスなどは、お客様のひいきにあやかって自分を高く売り込むわけですから、まさにこれにあてはまるでしょう。
また、芸能界やスポーツ界も広い意味で水商売です。
プロ野球中継で、解説者が「打線は水物」と言ったりしますよね。運次第で利益を得たり損失を被ったりすることを「水物(みずもの)」と言い、これも水商売に由来しているんです。
もっと昔にさかのぼると、水商売の語源にはこんな説もあります。
「泥水商売」が語源
江戸時代、芸妓や娼婦を「泥水稼業」と呼んでいました。(泥水商売、泥水かせぎとも言います)。昔の人は、花柳界は一見派手で華やかそうでも実際は泥水のように汚れた世界と考えていたのです。ここから現代の「水商売」という言葉が派生したのではないかと言われています。
お茶屋さんの「水茶屋」が語源
江戸時代には「水茶屋」と言って、街路でお茶やお菓子などを提供する休憩所がありました。これが水商売という言葉の由来だとも言われています。また、水茶屋にはいわゆる「看板娘」を目当てに店に通うお客様が多かったそうです。これが、今の水商売の原型になったのではないかという説もあります。
もちろん、念のために言っておきますが、現代では水商売にこのような偏見はほとんどありません!
メンズエステが夜職(水商売)に含まれる理由
メンズエステが現在のような形で台頭して十数年。メンズエステは比較的新しく誕生した業種です。
そのため法的には曖昧な存在で、性風俗ではないものの、風俗営業との境目がはっきりしないグレーな部分もあったりします。
それに加えて、「夜職」自体がそもそも新しく出てきた用語であり、定義がはっきりしていないため、メンズエステは夜職に含まれるとされるのが一般的です。
また、メンズエステのセラピストもキャバクラ嬢などと同じく、人気商売であることには違いありません。その点から言っても、メンズエステ=水商売であって、夜職のカテゴリーに含まれると考えられるんですね。
とは言え、メンズエステとキャバクラではお仕事の内容が全然違います。
どのように違うのかを詳しく解説してみましょう。
キャバクラとメンズエステの違いとは
キャバクラは女性と会話を楽しみながら、一緒にお酒を飲んだりおつまみを食べたりするお店です
料金は時間制でセット料金が決まっていて、その上に飲食代が加算されます。
そのため、
なんておねだりして、お客様にお酒をたくさん飲んでもらえば、その分請求額が高くなっていくわけ。
一方、メンズエステには、お酒を出すサービスはありません(施術後にアフターティーを出すお店もありますが、その代金は基本料金に含まれています)。
メンズエステの最大の目的は、お客様にリラクゼーションマッサージによる癒しを提供することです。
また、メンズエステでは、予約した際に提示された料金よりも会計時の金額が高くなることは基本的にありません(コースの途中でオプションを追加した場合は別)。
メンエスはそもそも前払い制なので、帰り際に伝票を見て「こんなに料金が高いの?」とお客様が驚くことがないのもキャバクラと違うところです(笑)
水商売でメンズエステがおすすめな理由
これらの理由から、キャバクラからメンズエステに移籍する女性が近年増えてきています。
しかもそのほとんどが、キャバクラ時代より生活が安定しているそうです。
理由としては、3つほどあります。
メンズエステがブーム
キャバクラは経営不振から年々店舗数も減少していますが、メンズエステは年々増え続けています。
つまり、メンズエステの需要が増加しているということです。
特に顕著なのは、20代~30代と50代~70代のメンズエステユーザーの増加です。
若い世代の場合、キャバクラのような大人数でお酒を飲んで騒ぐところより、女性と一対一のほうがいいみたいですね。
50代~70代はキャバクラで若いころから遊んでいるバブル直撃世代ですが、体力の低下を理由にメンズエステに鞍替えする方が増えてきています。
稼ぐための必要経費が少ない
メンズエステはキャバクラと違い、お店で働くときの衣装(施術着)はお店で用意してもらえます。なので、働くためにわざわざ服を買うなどの必要がありません。
また、メンズエステに来るお客様は容姿よりも雰囲気重視の方が多いので、キャバクラのように美容にお金をかけまくるようなことをしなくてもいいのです。
罰金がない
メンズエステでも、お店によってはノルマがある場合も一部ありますが、達成できなかったら罰金のような制度はありません。
働けば働いた分だけしっかりお給料が貰えますよ!
こちらの記事もチェック
キャバからメンエスに転身する女性は多い
最近、キャバクラのキャストから、メンズエステのセラピストに転身する女性が多いことをご存知でしょうか。
ネットで「キャバクラ メンエス」と検索すると、そうした記事やブログが何件か引っ掛かかります。つまり、それぐらいキャバクラからメンズエステに職場を乗り換える女性が多いということです。
実際、筆者が現役だった頃に仲の良かったセラピストさんの一人が元キャバ嬢でした。
その彼女に、なぜキャバクラから転身したのかを聞いてみたところ、こんな答えが返ってきました。
キャバ嬢というと稼げるお仕事のイメージがありますが、なぜ彼女は稼げなかったのか(断っておくと、容姿や性格のせいではありませんよ)。
彼女によれば、以下がその理由です。
客足の減少
新型コロナ流行以前からキャバクラの客数は減少傾向にありました。
実際にキャバクラのオーナーさんやボーイさんたちからは、「ここ数年で客足が遠のいた」「若いお客様が減った」「多くの企業が交際費に厳しくなり、経費でキャバクラに来る会社員が少なくなった」との声が多く上がっているようです。
たしかに、平成初期のバブル崩壊以降日本の経済状況は悪化の一途をたどっているので、年々客足が遠のいてしまっているのは仕方がないかもしれません。
また、最近では若年層のキャバクラの利用が減っているとの声もよく耳にします。
よく「若者の○○離れ」というフレーズがメディアでは取りざたされていますが、キャバクラも例外ではありません。
キャバクラの場合は、「お金を払って他人に気を遣わせて酒までおごらなきゃいけないというのは地獄」という意見も出ています。若い人の中に「キャバクラ=そんなに楽しくない」という人が増えているのでしょう。
働くための出費が多い
キャバクラで働くと、ドレス代・ヘアメイク代・美容費・エステ代、さらにお客様へのプレゼント代など、稼ぐために働いているのにお金がどんどん無くなっていきますよね。
月に何百万稼いでいるキャバ嬢でも、その半分ぐらいは経費に費やしていると言われています。
しかも、キャバクラのキャストの平均月収は30万円前後だそうです。
これではせっかく夜職を頑張ったところで、普通のOLさんよりお金がない!なんて方も結構いるのではないでしょうか?
ノルマが厳しすぎる
キャバクラは、キャストの指揮を高めお店全体の売り上げをアップするために様々なノルマを設定しています。
よくあるノルマとしては
・指名ノルマ
・同伴ノルマ
・売上ノルマ
・イベントノルマ
・お酒ノルマ
などがあります。
達成できるような良心的な設定のお店もあれば、全然達成できる気がしないようなノルマ設定の店もあるのが実情。
そのうえ、達成できなければ罰金を取られることもしばしばです。
これでは働くのはかなりしんどいですよね……。
まとめ
今回は、夜職と言われるメンズエステとキャバクラの違いについてご説明しました。
まとめると、夜職を探しているならメンズエステのお仕事が断然おすすめです!
メンズエステをおすすめする理由は
・稼ぐための必要経費が少ない
・罰金がない
これだけ見ても、メリットだらけですよね!
キャバクラで働くことをお考えのあなた、ぜひメンズエステのセラピストも選択肢の一つに入れてみてはいかがですか?
こちらの記事もチェック